多摩ニュータウンを「旧タウン」にしてはならない。
雨風しのげばという住宅から、住まいは子育ての大切な教育の現場であり、両親のケアのための福祉の現場でもあります。賃貸の団地は現在77万戸約200万人の方々が住み、分譲の団地も約28万戸80万人以上の方々が住んでおられます。
 団地はエレベーターも無く、空き家が目立ちます。富士見台団地は335のうち106戸(32%)、新柳沢団地は244万戸のうち65戸(26.6%)も空き家になっています。私の地元の山崎団地も3920戸のうち394(10.1%)も空いています。
増大する空き家の放置は機構のとっても巨額の損失のはずです。例えば、国立富士見台団地の例。
 家賃90,000円×12ヶ月×250戸=2億7000万(年間)
商店街も各団地とも随分空き家になっています。地元なのでよく行くのですが、町田の藤の台団地は何年間もの間商店は4〜5軒空いたままです。
多摩ニュータウンの永山、豊ヶ丘、貝取団地等の商店街も歯が抜けたように空き店舗です。
 第一分位(年間446万未満)の世帯が6割以上の団地が多いことが示されました。鶴川、ふじの台、福生、東中神、けやき台、ひばりが丘、東久留米、滝山、清瀬が丘等はいずれも70%以上です。
40年近く以前40代、50台で働き盛りであった一定以上の収入のあるサラリーマンの方々を対象にした団地も、多くの人達が定年をむかえ、年金生活に入っていることを考えれば、近傍同種価格という発想はそろそろ実態を考えて見直すべき時期に来ているのではないでしょうか.
 多摩ニュータウンの中の小・中学校はすでに6校が統合され、あと3校も間もなく廃校となります。私は今年の夏、その統廃合された小中学校を一校一校行って驚きました。校舎はもう何年も手を加えていないので、決してきれいではないのですが、各教室にはNPOのデイサービスや、カラオケ教室、囲碁将棋を楽しんでいる年配者、エアコンの全くない蒸し暑い体育館では汗に濡れてダンスを楽しんでいる姿がありました。体育館ではつかさず、「公介さん、クーラーつけてよー!」の声がありました。そこにはあたたかいコミュニティが確かにはじまっていました、むしろ行政が遅れているなあという感じでした。
都市機構は時代から退場するのではなく、自らが手がけてきた都市を新しい時代の中でもう一度、エネルギー、ごみ処理や環境に最も配慮された先端都市を今度は地域と一体となって世界に発信できるような人間都市に挑戦していきたいものです。